Acrobatの代替を無料で探しているMacユーザーへ
月額課金、常時ログイン、次々と増える機能とお知らせ。「自分がやりたいのはPDFの結合と圧縮だけなのに」——そう感じたことがあるなら、必要なのは「Acrobatの完全な代替」ではなく、小さな道具箱かもしれません。
まず「自分が本当に使っている機能」を数える
Acrobat Proは巨大なソフトウェアですが、多くの人が日常的に使うのはごく一部です。典型的にはこの6つに収まります。
- PDFを見る・注釈を付ける
- 結合・分割・ページの並べ替え
- スキャンPDFを検索可能にする(OCR)
- ファイルサイズの圧縮
- 透かし・ページ番号
- Excel/Wordへの変換
このうち閲覧・注釈と簡単な結合は、実はmacOS標準のプレビュー.appで無料でできます。問題は残りの4つです。
選択肢の整理(2026年時点)
| プレビュー.app | Web型ツール | Acrobat Pro | Fubako | |
|---|---|---|---|---|
| 費用 | 無料 | 無料〜サブスク | 月額制 | 無料 |
| ファイルの行き先 | 端末内 | 運営元サーバー | ローカル中心+クラウド連携 | 端末内(通信権限なし) |
| 結合・並べ替え | ○(操作に癖) | ○ | ○ | ○ |
| OCR(検索可能化) | × | ○(要アップロード) | ○ | ○ |
| 品質を選べる圧縮 | ×(劣化が強い) | ○(要アップロード) | ○ | ○ |
| 透かし・ページ番号 | × | ○(要アップロード) | ○ | ○ |
| Excel変換 | × | ○(要アップロード) | ○ | ○ 罫線表のみ・macOS 26+ |
| PDFの新規作成・フォーム設計 | × | × | ○ | ×(対象外) |
正直に言えば、PDFを一から作る・高度なフォームを設計する・電子署名ワークフローを回すなら、Acrobatや有料専業アプリが今も最適です。Fubakoはそこを追いません。「受け取ったPDFをちょっと処理したい」の範囲を、無料・ローカルで完結させる道具箱です。
「Adobe疲れ」は気のせいではない
米FTC(連邦取引委員会)はAdobeを解約妨害(分かりにくい解約手数料)の疑いで提訴し、Adobeは2026年3月に総額約1.5億ドルで和解しました。サブスクリプションを見直す動きには、こうした公的な背景もあります。
無料アプリを選ぶときの基準
「無料のPDFアプリ」で検索すると多くの選択肢が出てきますが、機能一覧の前に確認すべきことがあります。
- 開発元がどこの誰か分かるか — 会社名・所在地・責任者が明示されているか
- 無料の理由が説明できるか — 収益源が不明瞭な「完全無料」には、それ自体にリスクがあります
- 検証できるか — 「通信しません」は口約束か、それともOSが強制する構造として確認できるか
Fubakoの答えはこうです。開発元は日本のシステム開発会社ATI株式会社。無料の理由は、これが収益事業ではなく技術力の実証だからです。ネットワーク権限を持たないサンドボックスアプリとして署名・公証されており、「通信ゼロ」はcodesign -d --entitlementsで誰でも確認できます。リリース前には外部のセキュリティ監査も受けています。
よくある質問
Acrobat Readerすら入れたくないのですが、閲覧もできますか?
できます。FubakoはPDFビューワーとしても動作し、ページ一覧・文書内検索(⌘F)・印刷(⌘P)に対応しています。
Windows版やiPhone/iPad版はありますか?
現在はmacOS専用です。iPad / iPhone 版と Windows 版を開発予定です(時期未定)。「完全ローカル」という設計はどのプラットフォームでも変えません。
本当にずっと無料ですか?
はい、いま提供している機能は無料のまま提供し続けます。将来、企業向けの大量一括処理などの追加機能を有償で提供する可能性はありますが、現在無料の機能を後から有料化することはありません。